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 Italy 2014

旅日記 9日目(2014/05/03)-01

9日目。
この日はヴィチェンツァへ行く。
ホテルで朝食をいただいた後、タクシーを呼んでもらって駅まで向かい、自販機で往復のチケットを購入した。

ヴィチェンツァは、ルネッサンス期後期(16世紀)に活躍したアンドレア・パッラーディオという建築家が設計した宮殿がたくさんあることで有名な町。
ヴィチェンツァの駅に着いて、一番最初はパッラーディオの最高傑作ともいわれる「ラ・ロトンダ」という建物を見学する。
少し町の中心から離れた所にあるので、タクシーでラ・ロトンダへと向かった。

ラ・ロトンダ

門の所でチケットを購入する。

門が閉まってる?と心配になりますが
この立派な車用の主門ではなく
おじさんが立っている
小さな扉が入口です

ラ・ロトンダは、真冬を除いた水曜日と土曜日とその他の数日のみ屋内を見学することが出来る。今回は屋内を見学したかったので、土曜日の今日、ヴィチェンツァへ来たのだ。

ロトンダの屋内を見学できる期間、曜日などは変更になる可能性があるので、
必ず公式Web等で確認してください。
公式Web(英語ページあり):http://www.villalarotonda.it/

ラ・ロトンダはパッラーディオの最高傑作と言われているのだけれど、完成する前の1580年にパッラーディオが亡くなってしまい、建築家V・スカモッツィが完成させている。

平面は完全な正方形で、その四方には6本の列柱と破風をもつロッジア(開廊)がある。
平面図を見ると、正方形の上で、大きな十字が重なったように見える。
そして、この正方形の四面は全てほぼ同じ立面になっていて、全てがファサード(正面)となっている。

北西のファサード
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角から見ると、それぞれの立面が同じ形なのが分かる
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ロッジアのイオニア式列柱
 
ロッジアからの眺め
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建物の中央には円形の広間があり、その上にはクーポラがのる。
室内は主階にあるサロンなどが見学出来る。
外観に比べたら有名ではないのだけれど、フレスコ画などの装飾も美しかった。(室内は写真撮影不可)

北西のロッジアは主門に正対している
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主門から伸びる車道沿いに建つ建物には
小さな売店が入っていて
絵葉書などを売っています

このお店がある建物にある階段を降りると
下階にはポルティコがあり
それに面して
レストランのようなスペースがありましたが
営業していなかったです
レストランがある旨の案内はなかった気がするので
何かイベントの時しかやっていないのかな?

下階のポルティコ
主門からの道の反対側になります
パッラーディオ設計ではないけれど(多分)
庭が見えて美しかったです

ちなみに、この階にトイレもありました

ラ・ロトンダの見学を終え、次は、この近くに建つ「ヴィラ ヴァルマラーナ アイ ナーニ」という邸宅を見に行く。
この建物は1669年〜1720年頃に建てられたもので、パッラーディオの設計ではない。

ラ・ロトンダの売店の人にそのヴィラまでの道を教えてもらった。
教えてもらった通り、主門を出て右に進むとすぐに、左側にこのヴィラの案内看板が掲げられていたので、その緩やかな階段を上がり、その先の緩い坂道を上がっていくと、歩いて6、7分でヴィラに到着した。

こんな道を進みます

門を入ると、敷地内左手にゲストハウスの建物、正面奥には住居用の建物(本館)が建っている。手前の建物に入ってチケットを購入した。

ヴィラ ヴァルマラーナ アイ ナーニ
左手の建物の中でチケットを購入します
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この正面の建物が本館
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このヴィラも内部は撮影不可なので写真がないのだけれど、18世紀のイタリアを代表するジャンバッティスタ・ティエポロという画家と、その息子が手掛けたフレスコ画で飾られている。
このフレスコ画がチケットの図柄にもなっているくらいなので、このヴィラの一番の見所と言ってもいいのかもしれない。

正門に貼ってあったポスター
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本館の側面はこんな感じ
正面とは全く違うデザインです
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本館裏手も庭園になっています
本館の裏側の立面は正面とほぼ同じですかね
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表に戻って、表の庭園を見る
ゲストハウスの先の列柱のある建物は厩舎だったかな
そこから本館やゲストハウス方向を見る↓

このヴィラの見学を終え、町の中心へ移動するためナニ通りをヴィラに沿って進んでいく。
通りとヴィラの敷地の境には塀があり、この塀は、たくさんの小人(ドワーフ)の像で飾られていた。

塀の上のドワーフの像
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町の中心にはバスで戻るつもりだったので、ヴィラの受付にいたおじさんにバス停までの道を聞いたのだけれど、答えがイタリア語だったので、ほぼ推測だったのだけれど、このヴィラ沿いのナニ通りを進み、ヴィラの建物の先のY字路を右に進み、その先も右に曲がると、無事バス通りに出ることが出来た。
10分弱でバス停に到着したと思う。

バスの時刻表がよく分からず、どのくらい待つのかなぁと不安だったのだけれど、運よく少しだけ待っただけで8番のバスが来たので、それに乗って町の中心まで移動した。
ちなみにバスのチケットは車内でも購入できた。(多分、タバッキなどで買うより若干割高になるのかもしれない。)

バスを降りた後
このアーチをくぐって町中へ向かいました

町中を観光する前に、昼食にする。

→ 次は、昼食

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