Italy 2014旅日記 6日目(2014/04/30)-02レストランの扉を開けると、先客は一人もいなくて、店主(もしくは店主夫人)らしき人が、客席に座って新聞を読んでいた。なんとな〜く嫌な予感もしたのだけれど、くるりと反転してお店を出る勇気もなかったので、そのままお店に入ってみると、「好きな席にどうぞ」とだけ言って、その女性はお店の奥に入っていってしまった。 少しして、不慣れな感じの若い男の子がメニューを持ってきてくれたので、メニューについて質問してみたのだけれど、的確な答えは返ってこず、かといって、先程の女性が手伝いに来てくれる訳でもなかったので、なんだかよく分からないまま、名物のカボチャのトルテッリとリゾットとサラダを注文した。
料理はまぁまぁ美味しかったのだけれど、接客の印象が悪く、ワインは最初に頼んだグラス1杯ずつだけでお替りをしないで食事を終えることにした。 気分的には満足できなかったけれど、とりあえず満腹にはなっていたので、少し町中散歩をすることにした。 マントヴァという町は、三方向をスーペリオーレ湖とメッツォ湖とインフェリオーレ湖という3つの湖で囲まれている。3つの湖はそれぞれ橋のような細い陸地で区切られていているだけなので、地図で見ると「へ」の字をしたひとつの大きな湖のようにも見える。 せっかくマントヴァに来たのだから湖畔へ行ってみようと思い、昼食のお店から一番近いインフェリオーレ湖へ向かった。
列車でヴェローナから来る場合は、スーペリオーレ湖とメッツォ湖の間の橋のような所を通ってくるので、これで3つの湖を制覇(?)したことになる。 湖畔をちょっとだけ歩いた後は、中心部へと戻ることにした。
エルベ広場で見学しようと思っていた教会が、お昼休み中で、中に入ることが出来なかったので諦め、広場をぐるりと廻ったあと、少し中心地から離れた場所に、マントヴァのもう一つの見所であるテ離宮があるので、バスに乗ってそこへ向かうことにした。
エルベ広場の近くのバス停からバスに乗った。 テ離宮とは、1525〜1535年にフェデリーコ2世・ゴンザーガ侯の夏の離宮として建設されたもの。ドゥカーレ宮殿を設計した建築家の中の一人、ジュリオ・ロマーノが設計している。
主だった内部は撮影不可だったのだけれど、フレスコ画の美しい「巨人の間」など、たくさんの見所があった。日本語のパンフレットだけでなくオーディオガイドもあったので、それを借りてじっくりと見学した。
テ離宮の見学を終え、またバスに乗って町の中心へ戻り、先程見学出来なかった教会を見ようかと思っていたのだけれど、バス停に向かっているうちに雨が降り出し、そのバス停でバスを待っている時には大雨になってしまった。
バスに乗る際に、運転手さんに「このバスは駅へ行くか」と確認してから乗ったのだけれど、降りる停留所の名前が『Stazione』ではなく通りの名前だった(と思う…)ので、車内アナウンスでは気付けなそうだけれど運転手さんは教えてくれるかなぁと心配していたら、運転手さんではなく近くに座っていたおじさんが「ここが駅だよ」と教えてくれた。 ちなみに、このバスは市内循環バス「circolare in città」という路線で「linea cc」という名前になる。
列車に乗って、ヴェローナに戻ったのだけれど、ヴェローナも大雨だった。 駅の中には、ピザ屋さんやマクドナルド(だったかな?)などが入ったフードコートのようなお店があったので、そこでピザとフォカッチャのサンドウィッチのようなものを頼んだ。
食後もまだ大雨だったので、駅からタクシーに乗ることにした。 あらまぁ奇遇ですねぇといった感じで、今日はどこに行ったの?とか明日はどこへ行くの?などおしゃべりをしながらホテルへと向かった。 この日はパッとしないお天気で、パッとしない食事だったけれど、案外満足感のあるワンデートリップとなった。 |