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 Northern Europe 2013

旅日記 2日目(2013/06/16)-02

次に向かうのは、ストックホルム郊外にある「森の墓地」。世界遺産に登録されている。
その名の通り、森に囲まれた広大な敷地にある共同墓地で、敷地内には火葬場もあり、礼拝堂も点在している。

スウェーデンを代表する建築家グンナール・アスプルンドが若かりし頃、シーグルド・レヴェレンツという人と共同で、この森の墓地のコンペで1等となり、設計を担当することとなったのだそう。コンペは1914年から1915年にかけて行われている。

ストックホルム中央駅から地下鉄で20分弱。
Skogskyrkogårdenというこの墓地の名前の駅で下車し、駅を出て通りを右に進み、最初の道を右に曲がると墓地の敷地に建つ大きな十字架が見えてくる。

墓地の敷地内はいつでも入ることが出来るそうなのだけれど、礼拝堂の内部はガイドツアーでのみ見学が可能。この時期はスウェーデン語のガイドツアーしか開催されていないので、それに参加する。(2013年当時、6月は毎週日曜日の13時から。)

このツアーのチケットは前売り券もあるようだったのだけれど、私達は買っていなかったので、少し早めに現地に行った。
ツアーの集合場所というエントランスには、係りの人はもちろん、まだ誰もいなかったので、ベンチで待つことにした。

この十字架もアスプルンドがデザインしています

少しすると、ガイドさんらしき人が来たので、ガイドツアーに参加したいと伝えた。
英語のツアーではないけれど良いかと確認されたので、大丈夫だと答えると、料金は後払いなので、最後にビジターセンターへ行って払うのだと説明があり、チケット替わりの胸に貼るシールが手渡された。

前売り券を買っていて料金をすでに払っている人と、私達のように払っていない人では、シールの色が違っていた。(このツアーは、定員に達していない時のみ当日申し込み可という案内があるので、確実に礼拝堂内を見たい!という方は予約したほうがいいかもしれません。)

■ 森の墓地
ガイドツアーの開催日、申し込み方など、詳細は公式Webで確認してください。
http://skogskyrkogarden.stockholm.se/in-english/

上記Webサイト TOPページのメニューより
Visiting→Visitors guide & Audio Guide
と進むと、日本語のビジターガイドのPDFがあります。
(日本語PDFの情報は最新ではないそうです。)

私達が到着してしばらくは他に誰もお客さんが来なかったので、あまり人気がないのかな?と思っていたのだけれど、ツアーが始まる頃には大勢の参加者が集まってきていた。

夫の予想では、この時期は英語の一般ツアーは開催されていないので、スウェーデン語が分からない人もたくさん来るだろうと言っていたのだけれど、最終的に、ロンドンから来たという男性と私達の3人だけが、スウェーデン語が分からないという状態だった。

ガイドさんは英語も話せるので、質問すると英語で答えてくれていたけれど、基本的にツアーでの説明はスウェーデン語のみだったので、イギリス人の男性と夫は、ツアーとは別行動と言ってもいいくらいの距離感で自由に写真を撮りまくっていたので、私のみツアーにしっかり付いていって全く意味不明なガイドを聞いて(いるフリをする)という状況だった。

敷地をぐるりと回っていきます
様々なアプローチが設けられています
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森の火葬場と2つの小さな礼拝堂と大礼拝堂
アスプルンド設計
完成は1940年、コンペから25年も経っています
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大礼拝堂前
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礼拝堂の前室の5人掛けのベンチ
2人分が少し傾けてある
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礼拝堂入口は格子戸でガラスがはめられている
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大礼拝堂(聖十字架の礼拝堂)の内部
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外の3人掛けのベンチも1人分傾いています
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次は森の礼拝堂を見学
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これもアスプルンドの設計 1920年完成
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屋根には金の天使像


ふっくら系です

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扉には骸骨の鍵穴
右目が鍵穴になっていました
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礼拝堂内部の扉
扉の下部の装飾も骸骨がモチーフになっています
骸骨の両側は蛇です

上部は太陽や十字を背負う馬

扉の内側にガラスが入っています
上部の写真は内側から撮ったので光ってしまった…

この扉は上部は天国、下部は地獄を表しているのだそう

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森の礼拝堂の内部
直線的な外観とは違いアール状の壁が印象的です
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屋根に開けられた開口

礼拝堂内のトップライトは円形になっていました↓

外観と内部がトップライトも全く異なっています

全体はこんな感じ↓

虫かな?汚れていますね…
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次は復活の礼拝堂
これはレヴェレンツがデザインを担当している
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古典風神殿建築なのだそう
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礼拝堂内部
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これでガイドツアーは終了となり、解散となった。
私達は、まだツアーの料金を払っていないので、ビジターセンター内で料金を払う。

ビジターセンター
これもアスプルンド設計

当初は墓地の管理室等として利用されていたのだそう
現在はインフォメーションセンターの他
ブックショップ・小さなカフェも入っています

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この日は、このツアーが13時からだったので昼食を抜いてしまっていた。
ツアーは1時間半ということで、終わった時には14時40分くらいになっていたので、このビジターセンター内で軽く何か食べようかとも思ったのだけれど、ここまできてしまったのだから、中途半端にケーキなどは食べず、このまま何も食べずに町中へ戻り、そこでしっかり昼食兼夕食といった食事をすることにした。

ということで、森の墓地の敷地内を戻っていく。

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一番最初に見学した礼拝堂
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礼拝堂前のブロンズ像
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アスプルンドがデザインした
花崗岩の十字架
後ろの木立は瞑想の丘
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昼食を抜いてまで(しかも初日の昼食!)
見に来た甲斐のある素晴らしい空間でした

ここから来た道を戻って、行きに下車したSkogskyrkogården駅へと向かった。

→ 次は、ストックホルム中心へ戻ります

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