Sicilia 2008

旅日記 5日目(2007/12/31)-03

テラスから遠くに見えた教会

... この後は、聖堂上部のテラスへ上がってみることにし、その入口がある右身廊へ移動した。
このテラスへ上がるのも別途入場料が必要だった。(1.5ユーロ 2008年1月現在)

ドゥオモの屋上テラスへ上がる階段は、本当に真っ暗で、かなり怖かった。
その暗くて狭い階段を上がっていくと、ドゥオモの側面の屋根の上に強引に設けられた通路へと出る。

この、外に設けられた工事現場の足場のような通路(足場よりは頑丈そうだったけれど…)を歩いて、後陣側へと移動するようになっている。
この通路からは、ドゥオモに隣接する旧ベネディクト派修道院の中庭を見下ろすことが出来る。中庭の形状がよく分かって面白かった。
写真を撮っていると、先程聖堂内のライトを点けていた高級なカメラを抱えた人が上ってきた。
知り合いが中庭にいたらしく手を振っていたのだけれど、あまり時間がないのか、数枚写真を撮った後、大急ぎで私達を追い越していった。
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通路より中庭を見下ろす

中庭より通路を見上げる

この通路に出ている間に、ポツポツと雨が降り出してしまった。
でも、せっかくここまで上がってきたのだから、先まで行くことにし、この屋根の上に架けられた通路を端までいくと、また一度建物の中に入った後、後陣側の屋上テラスのような部分へと出るようになっていた。
この外部のテラスは、ずっと一方通行で周回できる場所ではなく、折り返して元の道を戻って行くようになっているらしく、先程の『ライトの人』が戻ってくるのに遭遇した。
高級そうなカメラを手にしているけれど、撮影には時間をかけない人のようだ。

外部階段を上がって、外部の塔のようになっている部分が終点になっていた。
ここからは、コンカ・ドーロ(黄金盆地)と呼ばれるパレルモの街を見渡すことが出来る。
真下には赤い屋根が印象的なモンレアーレの街並も見え、とても眺めが良かった。

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テラスへ出る通路
光と影のコントラスト

交差アーチが美しい
後陣外観

モンレアーレの街並みと
コンカ・ドーロを見渡す

モンレアーレの家々では、屋根の上に真っ青に塗られた給水タンクのようなものが載っていて、それが赤い屋根とミスマッチだった。
真っ青というのは目立ち過ぎて、せっかくの美しい眺めに、異物が混入しているような感じだった。
単なるブームなのか、規則で『給水タンクは青』と決まっているのか分らないけれど(他の街ではグレーの所もあった…)、レンガ色のような屋根に近い色で塗ったほうが絶対にいいと思う。誰かそういうことを言い出す人がいて数年後には変わっているといいのだけれど。

青・・・目立ちすぎだと思いませんか?

せっかくここまで上がってきて、眺めも良かったけれど、雨も降り出していたし、高台でもあるので風も強く、かなり寒かったので、一通り眺めを堪能した後、早々に退去することにした。

この後は、先程上から見た、旧ベネディクト派修道院の中庭を見に行くことにした。

→ 次は、中庭


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