France 2008

旅日記 8日目(2008/05/03)-04

... 地図を確認すると、大きなスタジアムに面して建っているのが分かったので、とりあえず、そのスタジアムを目指して歩いていくことにした。
スタジアムの近くまでは、迷わず行くことが出来たのだけれど、そのスタジアムに面して、どういった位置にアトリエがあるのか分からず、少し迷ってしまったけれど、夫が建物の外観は分かっていたので(←この写真の真中のグレーの建物)、ラ・ロッシュ+ジャンヌレ邸を出てから25分くらいで到着することが出来た。(本当はもっと近いかも。)

建物の前で写真を撮っていたら、通りかかった人が「コルビュジェの建物だったら、あそこだよ」と教えてくれた。

外に目立つ看板などはなかったけれど、この辺りだと、やはり有名な場所なのだろう。

その後、さっそく中に入ろうとしたら、この建物の入口には鍵がかかっていた。
横を見ると、インターフォンがあったので、それでアトリエを呼び出し、鍵を開けてもらった。
その際、『エレベーターで上がって、さらに階段を上がる』といった説明をしてくれたのだけれど、エレベーターでは6階までしか上がれないので、6階で降り、扉を出て、そこから細い通路を抜けて(この順序は逆だったかも・・・)、これまた細い階段を上がるようになっていた。
インターホンで説明してもらっていなければ、絶対に不安になって、アトリエまで行かずに帰ることになってしまったと思う。(説明を聞いていても、不安だった。)
受付のようなものはないので、7階を入ってすぐの所で、係りの人に入場料を払って、見学するようになっている。

この1年くらい前に六本木の森美術館で開催された『ル・コルビュジェ展』で、このアトリエの一部が原寸大で再現されていたので、「あーこれもコルビュジェ展と同じだ」なんて言いながら見学して廻った。(・・・コルビュジェ展のほうが再現なのだけれど。)
実物を見ると、あの時の展示が実によく出来ていたことが分かった。

しかし、実によく出来ていた再現とはいえ、実物とは光の入り方や、空気が異なっている。
実際に見てみると、コルビュジェは、こんなに気持ちの良い所で絵を書いていたのだということが分かり、これだけ気持ちの良い空間なら、毎日絵も書きたくなるなーと納得してしまった。

内部の階段を上がって、8階へ出ると、客間などの他、屋上テラスがあるのだけれど、そこもまた気持ちの良い空間だった。(当時はもっと眺めが良かったのかも。)
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それ程混み合っていなかったので、所々に置かれたコルビュジェ・チェアに座りながらじっくりと内部を見学した。
さすがアトリエだけあって、コルビュジェらしいデザインが各所に見られ、とても面白かった。

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たっぷりと堪能した後は、近くにある地下鉄駅へ行き、そこから街中へ戻ることにした。

■ コルビュジェのアトリエ
APARTMENT-STUDIO LE CORBUSIER
24 rue Nungesser et Coli , 75016 Paris

地下鉄のlines 9、もしくは10のMichel-Ange-Molitor駅が最寄り駅になるようですが、駅から少し歩きます。

アトリエの入った建物を見上げる

ル・コルビュジェ財団Webサイト
http://www.fondationlecorbusier.fr/
上記サイトを見ると、現在は、見学は予約制になっているようです。
必ず、事前にご自身で確認してください。

→ 次は、市内へ戻ります


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