France 2008

旅日記 3日目(2008/04/28)-05

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カレ・ダールは、メゾン・カレと向かい合う位置に建っている美術館や図書館の入った現代美術センターで、ノーマン・フォスターの設計。
地下4階地上4階と建物の高さをおさえ、街並みに調和するように建てられている。
メゾン・カレに向かい合う位置ということを考慮して設計されていて、メゾン・カレの列柱を意識した、細いスティールの列柱が、エントランス上部のキャノピー(庇)を支えている。

(このキャノピーは雨除けではない。←だから先程はカフェで雨宿りしたのだ。)

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キャノピーを見上げる→
雨除けではなく日除け(だと思う)

ガラス貼りの建物なので、外からでも、図書閲覧室などを見ることができた。
図書閲覧室は地下にあるけれど、吹き抜けになっていて、光の差し込む明るく開放的な空間になっていた。

建物の外部をじっくりと見ながら一周していると、ちょうど裏側に回ったときに、夫と同じくらい熱心に見学している西洋人のカップルに遭遇した。
夫がちょっと離れた所を見ている時、そのカップルのうちの男の人と隣り合うように、裏の出入り口のガラス戸に顔を寄せて中を見学していたら、突然、ウィンという音をたてて、自動ドアが開いた。

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一瞬、その男の人と顔を見合わせて、「いえいえ、私じゃないですよ・・・」と身振り手振りを混ぜて日本語で言い訳していると(←なんで言い訳していたんだろう、私は・・・)、中から警備員さんが顔を出したので、男の人が「I'm try!!」というようなことを言って、警備員さんに、中を見学させて欲しいと頼んでくれた。
でも、今日は休館日だからダメ!という答えしか返ってこず、男の人が、「このフロアだけでもいいんだけど・・・」と粘っていたけれど、やはりダメだった。

その頃には、状況に変化があったことに気付いた夫が戻ってきて、私たちが(あ、私たちじゃなくて彼がか・・・)交渉している間をすり抜けて中に入って写真を撮りそうな勢いだったけれど、さすがに分別のあるオトナなので(?)、覗くだけで終わらせていた。

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左上:掲示してあった断面図
右上:ディテール

右下:本当は、このアングルからみると
柱越しにメゾン・カレが見える

しかし、あいにくこの日は
カレ・ダール側の壁面が補修工事中で
見えたのはシートだけ・・・

結局、警備員さんは、私たちがしつこくドアから中を覗いていたので、関係者かな?と思ってドアをあけてくれただけだったようだ。
男性と、残念ですねぇ・・・というようなことを言い合い、それぞれまた見学に戻った。(←西洋人カップルは私たちとは逆廻りだった。)

こうして、カレ・ダール(の外周)の見学を終えた後、【ついでに】メゾン・カレを見学した。
メゾン・カレの中では、何かの映像を見るイベントが行なわれていたのだけれど、少し待たないといけないようだったので、こちらも外周のみ見学するだけにした。

メゾン・カレのファサード

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メゾン・カレの天井を見上げる

ニームの町からは、近くの観光地へのバスが多数出ている。
それなので、私たちはニームへ行く日には、一緒にポン・デュ・ガールを見学する予定にしていたので、その時刻表を調べに、メゾン・カレの近くにある観光案内所へ行った。
予定では、アヴィニヨンからポン・デュ・ガールへ行って、そこからニームにバスで移動し、ニームから列車でアヴィニヨンに戻るという計画だったのだけれど、朝のドタバタで、先にニームに来てしまったので、ニームからポン・デュ・ガールへ行き、そこからアヴィニヨンへ直接戻るという逆ルートに変更することにしたのだ。

もうこの時点で、時刻は13時を過ぎていたので、ニームからポン・デュ・ガールへ行くバスは15時過ぎか17時過ぎの2本しかなかった。
観光案内所でもらったポン・デュ・ガールからアヴィニヨンへ行くバスは、13:22発の次は、18:45しかないので、帰りは18:45以外選択肢がなかった。
ということは、ポン・デュ・ガールの滞在時間が2時間45分か50分、という究極の選択になるのだけれど、夫が言うには、ポン・デュ・ガールの見学が1時間になると走って写真だけ撮って帰ってくるような感じになってしまうそうなので、とりあえず、のんびり3時間コースを選び、15時過ぎのバスでポン・デュ・ガールへ向かうことにした。

コリント式の列柱が印象的なメゾン・カレ
メゾン・カレというのは正方形の家という意味
しかし実際は26m×15mで長方形

バスの時間までは、2時間あったので、雨もやんでいたので、この後はのんびり昼食のお店を探すことにした。

→次は昼食


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